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水害に備え 67団体が連携 木曽三川連合総合水防演習 岐阜市の長良川右岸

出水期を前に、国土交通省中部地方整備局管内の自治体や水防関係者が一堂に集まって訓練する木曽三川連合総合水防演習が25日、岐阜市の長良川右岸で行われました。
この水防演習は、水防月間の5月に合わせて毎年中部5県で持ち回りで行われていて、今回は、中部地方整備局や木曽三川流域の自治体などが主催して67団体、約1500人が参加しました。
訓練は、台風に伴う大雨の影響で長良川の堤防が決壊し、浸水被害が発生した想定で、水防工法や応急復旧の手順が確認されました。
水防工法の訓練では、岐阜市や羽島市、瑞穂市、海津市などの水防団の団員が堤防の崩壊や越水を防ぐ対策を手際よく繰り広げ、万が一の事態に備えました。
また、訓練には、岐阜大学や岐阜高専、岐阜聖徳学園大学などから学生ら約80人も参加しました。
学生らは、水圧を弱めて堤防の漏水を抑える「月の輪工」に挑み、土のうを積んだり、運んだ土を「たこづち」で固めたりして防災対策への理解を深めていました。
一方、応急復旧では、決壊した堤防を重機で一時的に締め切る作業を、安全な場所から遠隔操作する装置など最新技術も実践されました。
中部地方整備局の佐藤寿延局長は「雨が降ってから災害が発生するまでのリードタイムでの対策が被害に直結する。練度の高い今回の訓練の成果を生かして災害に備えていただきたい」と呼びかけました。